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アメリカで取りはずし入れ歯の講義は1996年からほとんどの歯科大学でされなくなりました。そのため、取り外し入れ歯を行う歯科医師が少なくなってきました。インプラントが代替するからです。
コネチカット大学のトーマス・テーラー教授は、2004年のEAO学会で「アメリカでは急速に取り外し入れ歯は歴史的遺物となりつつある」とおっしゃってました。
ヨーロッパではパリの最も有名なインプラント外科医のフランクレノワー先生が、スイスのジュネーブ大学 インプラント特別講義に招かれた時に、同大学のベルザー教授がレノアー先生にプライベートでお話になった内容で「同大学では歯が1本欠損した時に、歯を削ってブリッジで修復する方法は学生にまもなく講義で教えなくなります。」と語っておられたそうです。
北海道大学の補綴科の教授が歯を削ってかぶせるブリッジの平均使用年数は8年と発表されました。
入れ歯は、口の中の粘膜表面にできる扁平上皮がんの危険性を高めるとの研究結果を、新潟大の朔敬(さくたかし)・教授(口腔病理学)がまとめました。
同教授は「長年の使用で変形して擦れることや、アレルギー、手入れの悪さが原因だろう」として、定期的な受診を勧めております。福岡市で開催される日本癌学会で発表します。朔教授は、新潟大病院で受診した扁平上皮がん患者80人と、通常の浸潤性口腔がん患者100人を比較しました。
上皮がんは、歯の治療を受けた人に多い傾向があり、入れ歯の周囲などでの再発は平均約3回と、通常のがんの3倍でした。また、口内のがんの主な危険因子とされる飲酒、喫煙の量は、上皮がん患者は通常のがん患者よりかなり少なかったのです。
こうしたことから朔教授は「入れ歯などは上皮がんの危険因子の一つ」と結論づけました。
のが原因と推測しております。